きみの友達|重松清

重松清の作品は静かな空気が漂うものが多い気がしています。

独特の世界観というわけでもなく、悪く言えば『暗い』感じがします。
その暗い空気の中になじむキャラクターと浮き出るキャラクターが出てくることで、それぞれのキャラクターの輪郭がハッキリして、読み終わった後にも残っている気がしてならない。

『その日のまえに』や『流星ワゴン』をご存じの方も多いだろう。
映画化もされているので、映画を先に見て原作を知った人もいるだろうと思われます。

両作品とも好きです。

そんな方にはタイトルのこの一冊は読んでいただきたい

きみの友達

ある少女を中心に、ナレーターの目線で綴られているヒューマンドラマ。
ナレーターの答えは一番最後に出てくるので、ネタバレの内容は書きません。

主人公の少女はある事故をきっかけで性格が変わってしまった。
タイトルからも想像がつくようにその彼女を取り巻く『友達』にまつわるお話だ。

まぁ、よくありそうな、ふさいでいる子に友達ができて、毎日が変わって、ちょっと事件があって…

みたいな流れではありません。
重松清らしいちょっと重たい空気の中で揺れ動く人間模様を

文字の向こうに描いてみてください。

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